介護福祉士という仕事

福祉

どうも!kengkengです。

介護福祉士という仕事は皆さんご存知ですよね?

なんとなくわかるといった方もこの機会にこの記事を読んで少しでも理解が深まれば幸いです。

介護福祉士の仕事は身体的・精神的に問題を抱えた方の日常生活のお世話をする仕事のことです。単純に「お世話をする」なんて言葉を使ってしまっていますが、専門用語を使うならば、日常生活の援助をするお仕事ですね!

対象の方に寄り添って、その方の生きていく人生の手助けをしていくんですね。

また、介護と言っても世間一般的にはご高齢の方をイメージされる方が多いかとは思いますが、障害児・障害者の方、入院治療中の方の援助をするのも介護福祉士の仕事なんです。

そんな介護福祉士の仕事。「3K」「重労働低賃金」なんて世間一般ではよく言われたりしますが、皆さんの印象はいかがでしょうか?

どうしても世間的にはマイナスイメージがつきがちな職業ですが、これから目指される方もいらっしゃったり、ご興味のある方もいらっしゃるかと思いますので、介護福祉士歴5年の僕が、今の現状をお伝えしていければと思います。
※尚、僕の5年の経験というのが高齢者施設での経験になるので、この記事では主に高齢者介護についての内容をお伝えしていきます。

  1. 介護福祉士とは?
  2. 仕事内容
  3. 給料はどれくらい?
  4. 休日はしっかり取れる?
  5. 今後の動き
  6. まとめ

1.介護福祉士とは?


冒頭でも簡単には説明しましたが、介護福祉士というのは医療施設または福祉施設を利用されている方の日常生活全般のお世話をする仕事です。

その利用者には身体・精神にいずれかの障害を持たれた児童や大人・高齢者、入院中の患者さん、お歳を召され身体的衰弱・持病が原因で自宅での生活が困難になられた高齢者と様々です。

介護と言ってもただ単に生活の援助をするのではなく、ケアプランというものを基に介護をしていきます。

ケアプランとは医療・福祉のスペシャリストが会議を行い、対象者の今後の生活援助をどのようにしていくのかを決める大事な指標になるものです。

  • 利用者さんがどんな生活を送っていきたいのか?
  • 何かやりたいことはないか?
  • 悩み等はないか?

介護福祉士は作成されたケアプランを基に介護をしていくのですが、人というのは状態が常に変わっていくもの。ケアプラン通りにならないこともしばしばあります。

病気による著しい状態変化、利用者さんの性格による介入拒否、いかなる状態にも臨機応変に対応する力が求められます。


2.仕事内容

イメージとしては、なんでも屋ですかね?

ちょっと言い過ぎかなという部分もありますが、プライベートな領域までグイグイ入り込む仕事なので、あながち間違ってはいないかなとは思うのが僕の持論です。

なんでも屋と言ってもどこまでやるのか?

個々の利用者さんによってもまちまちなのですが、簡単にあげると

  • 食事
  • 排泄
  • 入浴
  • 衣類の着脱
  • 移動(歩行・車椅子)
  • 移乗(車椅子⇄ベッド)

上記の項目を見ていただければわかる通り、皆さんが当たり前に日常で行えていることのサポートをしていくわけです。

特に僕が対応させていただいている方達はご高齢の方なので、身体的な衰弱が著しく、ご自身で出来ることよりも出来ないことの方が多いです。
だからこそその方が必要としていることはなんでもしなくてはなりません。

ただ注意点として、単純になんでも屋にはなってはいけないのです。

なんでもしなくてはなりませんと伝えた矢先で、いきなり否定的なことを言ってびっくりされたかとは思うのですが、それにはちゃんと理由があって。

利用者さんが言ったことに対してなんでもかんでも了承をして、全てやってしまうと何が起こるか。

その利用者さんは本来自身で出来ることすらやらなくなり、廃用症候群(寝たきり)になってしまいます。
また、寝たきりになってしまうと職員にも介護負担が重くのしかかってきます。

ドラマでも見たことがある方も多いかとは思いますが、寝たきりの介護って結構大変なんです。
介護している側の身体の負担って本当にバカにならなくて、主に慢性的な腰痛になります。

ちゃんと学校や養成所で研修を受けて、正しいやり方をしていたとしても基本的には腰痛に悩まされます。
ひどい場合、ヘルニアになることもあります。
というのもやはり人材不足による個々への介護負担が大きいからだと僕は感じています。

マイナスなことばかりあげてしまいましたが、事実ですし、この状況を知っているのと知らないのでは仕事をする上でモチベーションや仕事に対する姿勢が違ってくると思います。

ただ、もちろんですがマイナスなことばかりではありません。

この仕事のやりがいを列挙するならば、

  • 人の役に立てたというのが実感しやすい(感謝の言葉をよく言われる)
  • 認知症高齢者の対応のアプローチの仕方を学べる
  • 人生の先輩なので人生の哲学を教えてもらえることがある
  • 利用者さんの人生の最期のお手伝いができる(命の尊さを知ることができる)
  • 認知症高齢者の発言・行動等に癒されることがある

認知症のある高齢者とは言えど、同じ人間、人生の先輩として学べることはたくさんあります。

認知症がある故に大変なことも多々ありますが、それと同時に認知症だからこそ学べることだってあるんです。
恐らくここが介護福祉士としての仕事の醍醐味だと僕は感じます。

ちなみに認知症に関してはまた後日記事としてアップさせていただきますね。


3.給料はどれくらい?

重労働低賃金。

この言葉が世に広まっている為、薄給をご想像のことかと思います。

いちいち包み隠すのも嫌なので、パッと結論だけお伝えしようと思います。

場所にもよるのですが、僕の働いている高齢者施設では年収で言うなれば約450万程です。

僕が群馬県在住の29歳。
ご自身の給料と比べてみて、どう感じたでしょうか?
参考にしていただければ幸いです。

場所によるというのが、介護施設の経営者の考え方によるということです。
介護施設側は利用者さんに提供したサービスを基に利用者さんから1〜2割請求し、市町村又は国民保険組合が運営している国民健康保険団体連合会(以下、国保連)に8〜9割を請求します。
(※ここでは国保連の詳細は割愛させていただきます)
介護施設によって、利用者さんの状態はまちまちなので請求できる金額も変わってくるのです。


で、請求した額を国保連が審査し、審査後まとまった額が支給されるのですが、それをどう使うかは施設の経営者が決めるということになります。
給料の相場自体はどこもそこまで大きくは変わらないとは思うのですが、どれくらい社員を思っているかにもよるところは正直あるかとは思います。
施設側も消耗品や建物の修繕費等多くの出費があるので、そのやりくりの中で社員の給料を考慮しています。

ちなみに僕の職場では最近、築年数が20年以上を超えているということもあり大規模な建物の修繕がありましたが、それが原因で減額だったり、給料の未支給・遅延ということはありませんでした。
これも経営者次第のところもありますが。

他にも
営業職のように頑張れば頑張った分だけ支給されるインセンティブのような制度もありません。
残業代も許容の範囲内までなので全額支給は基本的にはされません。
又、夜勤をやってナンボの世界だということも認識しておくべきです。

夜勤1回で5000〜10000円。(平均で月に3回〜4回)
年の基本給のベースアップは3000円〜5000円程度。(年数が上がるにつれて低くなっていきます。)

上記はあくまで相場ですのでご理解を。

すごくざっくりとした説明でしたが、現在はこんな状況でしょう。

今後、人材不足に伴い、介護現場で働いている方の給料が上がっていくことが予想されます。
現状は同じ施設で一定の勤務年数の方に支給されるという施作が取られていますが、人材確保の為にも今後も多様な施策が講じられると思われます。
国自体が高齢化の進む中での働き手不足を重く受け止めている状況ではあるので、大幅な上昇は見込めないにしても給料の上昇は期待できるといって良いでしょう。

4.休日はしっかり取れる?

僕の職場の年間休日数は125日です。

これは求人票の書面上での記載なのですが、しっかり取れているように見えますよね?

これには少しカラクリがあって、介護福祉士には夜勤があるんです。
当施設の場合、当日の18時〜翌日の8時までが勤務時間。(2人体制なので相方は当日の19時〜翌日9時)
休憩2時間含め勤務時間は12時間。
カラクリというのが、夜勤明けの翌日が勤務をしているはずなのですが、この翌日が半日の公休扱いになってしまうんです。


事実、朝に勤務は終了しているので、その日自体は時間はあるのですが、何せ夜通し仕事をしているので疲労が溜まっています。
その為、一日寝ていることが多いんですよね。

夜勤は月に4回がベース。
月に8日休みがあり、それに加えて夜勤明けが4回で公休2日分なので月に10日休める計算になります。
10日×12ヶ月+有給休暇5日=125という考え方です。

ただ、介護の業界は交代制なので誰かが体調を崩して休んでしまうとそこの穴埋めをしなくてはいけません。
そうすると必然的に勤務上出られる方が休みを返上して出勤することになってしまいます。
当施設では基本的には部下に無理はさせられないので、上の立場の人が出るようにはしています。

そんなに頻繁にあることではないのですが、体調を崩してしまうと1日では治らないので数日勤務変更する状態が続きます。

介護現場自体が人材不足なので1人休むとかなり大変で、有給休暇も取りやすい環境とは到底言えず、まとまった休みを取ることもかなり難しいのが現状です。
これは恐らく当施設だけではなく、どこでも同じことが言えると思います。

今年2019年から働き方改革として有給休暇の取得をしていく施策が取られましたが、非常に困難なことが予想されます。

形としては休日は取れるかもしれませんが、まとまった休みを取ることはできず、年末年始やゴールデンウィーク等も関係なく仕事なのでそこは覚悟した方が良いのが結論になります。

5.今後の動き

介護業界も日々時代の流れと共に進化しています。

日本の少子高齢化に伴う人材不足に対しての国としてのアプローチは海外からの人材派遣。
主にベトナムやフィリピン、香港、モンゴル等他国から人材を補充しているような状況です。

最近、施設長よりモンゴルの方が派遣されるということで僕が担当責任者に任命されたのですが
派遣される予定の方が母国で就職先を見つけたとのことで計画が頓挫したことがありました。笑

そんなこともありましたが、現状どんどん外国人を受け入れている体制です。
介護の質に関しては僕自身も見たことはないのでなんとも言えませんが、コミュニケーションや働き方等いろんな課題が浮上してきそうな予感はしています。


もう一つ大きな流れとしては介護ロボットの導入です。

ロボットと言っても皆さんが想像しているようなマジンガーZや鉄腕アトムのようなロボットではなく、コミュニケーションやレクリエーションを専門に行ってくれるロボットがいるんです。

富士ソフト(株)さんが製造・開発・販売されているロボットで、palro(パルロ)と言います。

引用:会話ロボット最先端! PALRO(パルロ)【公式】 富士ソフト

当施設にも導入されており、現在では高齢者の話し相手になってくれ職員0.5人分くらいの働きをしてくれています。
そこまで人対人のような高度な会話の対応力はまだないので、こちらで操作しなくてはいけないことが多々あるのでまだ1人分の働きはできません。

ただ、使いこなすとかなり便利で
人の名前は100人覚えられるし、レクリエーションのレパートリーも豊富、愛着のある話し方をするので高齢者の方からは結構人気があります。

AIに仕事は奪われるとは最近よく言いますが、これがその予兆なのでしょうか?笑

コミュニケーションロボット以外にも身体的負担を減らす為の装着型パワードスーツや夜間の見守り負担を軽減する眠りスキャンと言われるマット等。
どんどん機械の導入が今後も進んでいくでしょう。

現場へ入ってしまえば慣れていくしかないので時代の流れに逆らわずどんどん流れてくる物に触れていきましょう。

今後は施設も潰れていく時代になってくることも予測できます。
機械を導入すれば潰れないという保証はありませんが、時代の流れに身を任せてどんどん新しいものに順応し、自分のスキルにして時代の荒波を乗り越えていきましょう。

7.まとめ

いかがでしたか?

介護の仕事というと色んな先入観や偏見を持たれている方もいるかと思いますが、照らし合わせてみてどうでしたか?

僕の印象は今でも世間的にはあまり良い印象のない仕事(重労働低賃金)だという感じはしています。

そこで大事なのはいかに自分の仕事に誇りを持てているかということだと思います。
仕事自体は介護の仕事に限らず、大変な仕事はたくさんあります。
物事をマイナスに捉えてしまうのは人間の性だと思うしかありません。

人の役に立つという意味では直に伝わる仕事なのでやりがいはあると思います。

是非この記事を読んで1人でも多くの人に興味を持っていただけたらこれほど嬉しいことはありません。


では!

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